【寒冷地に向いてない?】北海道の鉄骨住宅に住んでみて感じたこと

寒さが厳しい地域に住む人たちにとって住まい選びは、快適な生活を送るためにとても重要ですよね。

寒い地域であればあるほど、家の構造による温かさや光熱費が全然違ってくるからです。

そんな中、鉄骨住宅は寒冷地の人たちから以下の理由で敬遠されがちです。

その理由としては、、、

・家が寒い
・光熱費が高い
・税金が高い


というものがあるようです。

charico
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私たちはセキスイハイムの鉄骨住宅に住んでいますが、同じ理由で購入検討時はちょっとだけ不安でした

chari夫
chari夫

もうすぐ住み始めてから2年を迎えますので、実際に鉄骨住宅に住んでみてどうだったかを皆さんと共有したいと思います

鉄骨住宅が寒冷地の人たちに敬遠される理由

家が寒い?

鉄骨住宅で一番聞かれるデメリットはコレだと思います。

なぜ鉄骨住宅の家が寒いと言われているかというと、鉄が木よりも400倍ほど熱を通しやすい素材だからです。

この熱伝導率が原因で、鉄骨住宅のUA値(断熱性能)は木造住宅と比べて一般的に低くなります。

では、実際に冬は-20℃にもなる寒冷地に住んでいる私たちは鉄骨住宅で寒い思いをしているのでしょうか?

・・・というのはこちらの記事の中で詳しく検証していますので、目を通してみて下さい。

結果だけお伝えしますと、-20℃に冷え込んだ日でも全く寒くないということになりました。

charico
charico

とは言え、鉄骨住宅で寒い思いをしている人も確かにいるようなので不思議です

chari夫
chari夫

もしかしたら、鉄骨関係無く局所的に寒くなる仕様になってしまっているということかもね

・玄関ドアや窓が断熱仕様になっていない

・暖房が届かない部屋がある

・お風呂に窓がある

などなど、、、

余談ですが、最近の鉄骨住宅メーカーは鉄骨周りに断熱材を巻くようになってきているので、鉄骨住宅だから極端に断熱性が低いということは無いと思います。

左上:北海道セキスイハイム、右上:セキスイハイム、左下:パナソニックホームズ、右下:ダイワハウス
charico
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HPを見たところ、だいたいどの鉄骨系ハウスメーカーも断熱等級5,6の性能は出せるようです。

光熱費が高い?

これは鉄骨住宅が寒いと言われているのと関連しています。

鉄骨住宅が寒い分、暖房を強くしないといけないので、暖房費が上がってしまうという理屈です。

確かに鉄骨住宅は高性能木造住宅と比べるとUA値(断熱性能)で劣りますが、そこまで差があるようには思えません。

私たちの家では、厳寒期である2024年1~2月の暖房費は月4万円ほどでした。

ちなみにわが家の暖房関連の条件としては、

・UA値:0.38(断熱等級5)

・熱源:灯油

・暖房形式:セントラルヒーティング(全館暖房)

・暖房の使用方法:24時間稼働

・室温:基本22℃キープ

charico
charico

これが高いのか安いのかですが、ネットの情報を集めてみると北海道の戸建てではおおよそこの位みたいです

chari夫
chari夫

熱源が都市ガスだともう少し安いですし、オール電化だと10万超えることもあるようでした

charico
charico

鉄骨住宅だからといって光熱費が高いかというとそういう訳ではないようです

税金が高い?

こちらは寒冷地とは関係無いのですが、鉄骨住宅と木造住宅では納める税金の差が大きく、その差は主に固定資産税によって生じます。

どのくらい違うのかというと、長い目て見ると100~200万円ほども差が出てくるようです。

その理由は、木造と非木造の建物では劣化のスピードが違うとされているからです。(木造のほうが劣化が早い)

具体的には、建物の固定資産税の計算式の中に経年減点補正率と呼ばれる経年で減少していく建物の価値を評価する項目が関係しています。

次の表が法務局が公表している経年原点補正率になります。

出典:総務省

この補正率はそもそも木造と非木造の2つで分かれていて、鉄骨住宅は非木造に含まれています。

charico
charico

一口に非木造と言っても、軽量鉄骨造や重量鉄骨造、鉄筋コンクリート造もあるので、同じ扱いなのは少し雑に感じるけど、、、

chari夫
chari夫

耐用年数がそれぞれ違うもんね

軽量鉄骨造:19~27年

重量鉄骨造:34年

鉄筋コンクリート造:47年

さて、上の表を見てみると1年目で木造は20%も評価が下がるのに対して、非木造は5%ほどしか下がりません。

この傾向はずっと続き、10年目、20年目で木造はそれぞれ50%や26%と10年ごとに率が半分になっていくのに対し、非木造は20年目でようやく50%と、率の下がり方が全然違います。

最終的には両者とも20%で下限となるのですが、木造は27年で下限になるのに対し非木造は45年もかかるのです。

経年減点補正率が高いほど固定資産税も高くなりますので、非木造である鉄骨住宅は木造住宅と比べて高めの固定資産税を払わないといけないということになります。

charico
charico

単年で見るとそれほど高く感じないですが、長い目て見ると100万円以上違ってきます

chari夫
chari夫

これについては、間違いなく鉄骨住宅のデメリットと言えるね

鉄骨住宅で良かったなと感じたこと

家そのものへの信頼感

では次に、実際に鉄骨住宅に住んでみて良かったなと感じたことについてお話しします。

鉄骨住宅で一番良かったと感じるのは、家の構造躯体に対する信頼感が高いことです。

当然のことかもしれませんが、鉄は木よりも強度が高い部材になります。

耐震性だけでなく劣化に対しても強く、しっかり錆止め処理がされていれば非常に長持ちするようです。

どのくらい長持ちするかについてですが、いくつかの鉄骨系ハウスメーカーのHPを見てみると以下のように紹介されています。

出典:セキスイハイム
出典:積水ハウス
出典:トヨタホーム

このように、大体100年ほどの耐久性があるようです。

charico
charico

人生100年時代がますます進み、家に住み続ける時間も伸びてくるでしょうから、自分や子供の代まで長持ちする家があるというのは安心感がハンパないです

強度が高いということの他にも、その強度がほぼ確実に手に入るということも木造と比べると大きなメリットです。

例えば、木造住宅だと次のような不確定要素があります。

・木材は経年により多少の反り(変形)が出てくる。

・ネジで接合するので職人の腕次第で強度が変わる。

一方で鉄骨だと、、、

経年による変形が無い

・ほとんどの工程を工場の中で機械が行うので、仕上がりが均一

chari夫
chari夫

木造で建てた方から新築後数年で家が寒くなったという話を聞いていたので、私たちは木造住宅にもちょっぴり不安を感じていました

まとめ

寒冷地で断熱等級7などの超高断熱・高気密の家づくりを目指される方にとっては、鉄骨住宅では確かに物足りないと思います。

でも、鉄骨住宅だからと言って、家の中で寒い思いをするという訳では決してありませんし、光熱費も平均より高くなるということもないでしょう。

charico
charico

昔の鉄骨住宅は分かりませんが、今の鉄骨系ハウスメーカーはどこも寒冷地仕様があるので、建売だったわが家程度の断熱性能はどこでも確保できるはずです

他にも、木造住宅と比べて税金が高いということがありますが、それは鉄骨住宅が劣化しづらい建物だからこそになります。

何年何十年経っても歪みや隙間風が生じない家であれば、それこそ光熱費などの面でむしろメリットがあるかもしれませんし、売却する際は木造住宅よりも高値が付くでしょう。

charico
charico

新築時の性能じゃなく、数十年後の性能や価値を考えると鉄骨住宅の方がメリットが大きいのかなと思います

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