こんにちは、セキスイハイム建売オーナーのcharicoです。
この記事では私たちも購入したセキスイハイムの建売についてご紹介します。
セキスイハイムは支社ごとの特色が強く、一口にセキスイハイムの建売と言っても、全館空調システムの「快適エアリー」や家具が付いてるか否かなどの条件が大きく異なります。
特に北海道セキスイハイムでは窓の種類や断熱材の厚さなどの仕様が本州と異なる点も多数。
今回は私たちが住む北海道を管轄している北海道セキスイハイムの建売をメインに解説する記事となります。
会社概要
セキスイハイムは積水化学工業の住宅ブランドです。
名前がよく似た積水ハウスは同じく積水化学工業から生まれましたが、独立したため、現在ではセキスイハイムとは全くの別会社になります。
セキスイハイムは沖縄以外の全国で展開しており、地域ごとの特性を活かすために各販売地域の名を冠した子会社を置いています。(例:北海道セキスイハイム、東京セキスイハイム)
北海道セキスイハイム
北海道セキスイハイムは1975年に設立されました。
北方住文化研究所というセキスイハイムグループの中で唯一、研究機関を有しています。
北国の暮らしを研究した結果、北海道セキスイハイムでは窓ガラスが標準でトリプルガラスとなるなどの様々な独自仕様が採用されています。
ちなみに2009年から戸建+分譲+集合住宅+改築の申請数が11年連続で道内No.1となるなど、道内のシェアはかなりのもの。
建売の特徴
販売地域
道内の都市部を中心に展開しています。
数は少ないですが、森町や遠軽町、富良野市など都市部から少し離れた街にもあるようです。
宗谷、日高、檜山、留萌地域には今のところ売り出しはないようです。(2023年3月現在)
価格帯
担当営業さんに尋ねたところ建物価格で3000万前後+土地代だそうです。
建売全般に言えることですが、建ててから年数が経過すると設備が古くなるなどしてますます売りずらくなるandメンテナンスや税金などのコストがかかることから値下がりします。
各物件でばらつきが大きいですが、平均すると1年で100万程度値下がりするようです。
札幌市では競争が激しいためか1年で200万近く値下がりする場合もあります。
建売といえば3000万もあれば買えるイメージですが、大手ハウスメーカー製ということもありお値段は高めです
主な仕様
- 敷地面積:35~200坪
- 延べ床面積:30坪前後
- 構造:軽量鉄骨
- 太陽光関連設備:太陽光パネル約2~6kW、蓄電池約4kWh、HEMS
- 外壁:サイディング外壁(SFCボード)
- 外構:駐車場アスファルト、植樹、砂利敷
- 2階トイレ
- 4LDK(うち一部屋はプレイルーム)
- ワークスペース
- ウォークインクローゼット
- ビルトイン食洗器
- 一坪風呂
- 灯油orガス暖房
- 家具家電付き:カーテン、照明、ダイニングセット、ソファ、ローテーブル、ラグマット、TVボード、ダブルベッド、リビングエアコンなど
- 快適エアリーなし
セキスイハイムのHPには載っていませんでしたが、内見した物件や我が家の玄関ドアはスマートドアでした
内見させてもらった物件には、キッチンにタッチレス水栓が付いているところもありました
快適エアリーは本州の建売には付いているようですが、北海道では付かないようです(泣)
間取り、デザイン
建売は万人受けの間取りやデザインというイメージを持ちがちですが、セキスイハイムは物件によって個性を出しているようです。
その中からいくつか例をご紹介。
建売っぽさを全然感じさせない素敵な住宅ばかりです
セキスイハイムは建売の件数も多いので、是非チェックしてみてください
「セキスイハイム」であることのメリット
アフターサービス
建売だからといってアフターサービスのレベルが下がるわけではありません。
注文住宅と変わらず、大手HM水準の手厚い保障を受けることができます。
セキスイハイムの保障の大きな特徴といえば、60年間無料の定期点検を受けられることにあります。
60年程度の点検を実施することは大手HMでは一般的ですが、点検時に補修箇所が見つかった際にそのハウスメーカーで有償工事を行うことが延長保証の条件であることが多いのです。
補修工事の業者が指定なので、工事費が割高になる可能性もあります
いくつか見積もりを取って、安い会社に発注したいよね
そのような条件付きの長期保証を設定するHMが多い中、無条件で60年間も無料点検(それも5年ごと)を実施してくれるのはかなり手厚いと言えるでしょう。
また、構造等の各種保証についてですが、こちらは点検時に適切な補修を実施することを条件に30年の長期保証がついています。
ただし、北海道セキスイハイムはなぜか最長20年保証になっているから注意してください
窓ガラスや断熱材の厚さとかの標準仕様が本州より豪華な分、保証を薄くして調整しているのかな?
性能
耐震性
セキスイハイムは軽量鉄骨構造を得意とするHMです。
建売も軽量鉄骨構造で建てられており、耐震性の高い住宅となっています。
鉄骨ユニットのつなぎ目はボルトではなく、溶接による一体型の構造となり耐衝撃性に優れています。
このユニットの耐衝撃性の高さを証明するために、セキスイハイムでは工場見学会などでユニットを5mの高さから落下させる実験を公開。
そのような高さから落としてもユニットに歪み・亀裂が生じないようです。
もちろん耐衝撃性が高いということは、耐震性も優れているということを意味しており、阪神・淡路大震災や東日本大震災より大きな震度でも損傷しないことを実験で証明しています。
また、今後想定されている東海地震についても耐震性の検証がされており、こちらについても損傷しないことが確認されています。
※下図の説明書きにもあるように外壁の一部には浮き、外れ等があるようです。
私たちの住む北海道でも最大震度7を記録した北海道胆振東部地震があったので、耐震性は一番重要なポイントです
仮に100歳まで生きるなら僕らは後70年くらい生きるから、
大地震に遭遇する確率はかなり高いだろうしね
高断熱・高気密
最近のHMはどこも高断熱・高気密を重視しています。
光熱費の削減はもちろん、暖かいお家はヒートショックなどの健康リスクを低減する効果もあるからです。
セキスイハイムも当然、高断熱・高気密には力を入れており、特に日本一の寒冷地を所管する北海道セキスイハイムは本州にはない特別仕様を取り入れています。
会社概要の項に記載したように、北海道セキスイハイムでは断熱材の厚さや窓ガラスの仕様をグレードアップしています。
この他にも、熱伝導率の高い鉄骨を使用した建造物に特有のヒートブリッジを防止するため、鉄骨の内側に断熱性能の高いフェノールフォームを使用するなど、随所で断熱性・気密性を高める工夫が見られます。
ヒートブリッジとは、建物の外壁で断熱された状態であっても、一部の部材が外壁から部分的であっても熱を伝えやすい状態にあること。
東建コーポレーション株式会社
ヒートブリッジから熱が伝わっていくことによって、断熱材が持っている本来の効果は期待することができなくなる。
北海道セキスイハイムでは寒冷地ということもあり、本州よりも断熱性・気密性を表す指標であるUA値・C値の数値も高水準に設定されており、下記のようにモデルプランでUA値0.36、C値0.9となっております。
このUA値、C値がはたして高いのかどうかですが、高性能住宅を売りにした一条工務店ではUA値0.25、C値0.59とありますので、トップレベルに良いというわけではないようです。
そもそも鉄骨住宅は上述のヒートブリッジや鉄骨の温度収縮で隙間ができやすいことなど、木造構造に対してハンディを背負っていますので、一条工務店のような高性能木造住宅と比較すると断熱性・気密性については劣ってしまうようです。
とは言えセキスイハイムの家も十分に高断熱・高気密なので、
-20℃まで冷え込む地域に住む私たちも家の中では寒さと無縁の生活を送れています
鉄骨住宅=寒いみたいな話をよく見かけますが、私たちの地域で寒くないから大丈夫だと思いますよ(笑)
こちらの記事では、-20℃の日にわが家で室温測定した話を載せていますので、興味のある方はご一読してみてください
遮音性
セキスイハイムでは遮音性を高めるためにさまざまな工夫を凝らしています。
交通量が多い地域のオープンハウスに行きましたが、窓を開けてもらうまで外で車が走っていることに気付かなかったくらい静かでした!
人口の多い街中で家を建てたい人にとっては遮音性の高さって大事ですよね
建物の外からの音だけでなく、中からの音に対しても対策がされています。
テレビやトイレの音などは確かに抑えられているなと感じます
足音もしづらいから、部屋に入った時にビックリされちゃうほどです(笑)
音の感じ方は個人差が強く、周囲の環境によっても異なりますので、内見時にしっかり確かめておくことをおススメします!
耐久性
セキスイハイムでは耐久性が高く、メンテナンス頻度が低い家づくりを得意としており、LCC(ライフサイクルコスト)の低さが魅力のハウスメーカーです。
一般的にローコストメーカーは建材のグレードを下げることで低価格を実現しており、10~15年に一度くらいのペースで大規模なメンテナンスが必要だったりします。
また、木造住宅の場合は特に建材の質が重要で、節の多い木材を柱や梁使用すると強度が下がり、建物に歪みが生じやすくなります・・・
歪み=隙間ですので、そこから冷たい空気が入ったり、雨が侵入して外壁の中にある断熱材をダメにしてしまったりと初期評価ではUA値、C値ともに高くても徐々に寒い家になっていくこともあります。
一方、セキスイハイムの場合は柱や梁はそもそも木材ではなく鉄骨のため強度が高く、鉄骨を保護するめっきもZAMという耐用年数が推定140年もあるものを使用。
私たちの住む地域は積雪量1mを超えますが、鉄骨の強度が高いため、無落雪屋根(平らな屋根)でも歪みの心配はありません
また、一般的な外壁は10年程度で外壁材のつなぎ目を保護するコーキングの打ち変えが必要になります。
コーキングの打ち換え自体は安価な作業ですが、作業をするために足場を組む必要があるため、そこそこの費用となります。
一方、セキスイハイムの目地材はガスケットと呼ばれる乾式の目地材を使用しており、このガスケットの寿命は約30年と長寿命で、メンテナンス費用を大幅にカットすることができます。
省エネ性能(太陽光パネル・蓄電池)
セキスイハイムでは太陽光パネルと蓄電池を積極的に採用することで、省エネルギーな暮らしを提案しています。
大手HMだけあって実績も豊富で、累計の太陽光住宅建設棟数は2022年3月時点で22万件を超えています。
そしてこの省エネの取り組みは、驚くべきことに建売に対しても採用されており、本来、ローコストで建てるために余計な設備は付いていないはずの建売にも小容量ながら太陽光パネルと蓄電池が搭載されています。
私たちも最初に太陽光パネル(3kW)と蓄電池(4kWh)が付いていると説明を聞いたときはさすがにびっくりしました!
それだけで200万近く価値があるしね(その分お家も良い値段するけど…)
ブランド力
建売を購入すると建売=安かろう悪かろうというイメージから恥ずかしいと感じる人が多いようです。
しかし、セキスイハイムは全国区の知名度がある大手ハウスメーカーであり、セキスイハイム=あったかハイム=性能が良い家というイメージがあるため、恥ずかしい思いをすることはありません。
また、上述してきたように、建売といえど基本的な性能や保証は注文住宅と変わりません。
ご近所さんと話すと、「良い家を買いましたね~」と言われちゃうくらいです(笑)
オープンハウスでハウスメーカー、金額、建物の中身と全部バレちゃうから、どんな家なのかはご近所さんに筒抜けです(笑)
60年後も倒産しづらい
大手HMはじめ、最近は60年程度の点検をしてくれる住宅会社もあるようですが、果たして60年後もその会社が存続しているのかが気になります。
戸建てを買ってもお世話をしてくれる住宅会社が倒産してしまっては、その後の維持管理が不安になるでしょう。
もし倒産されてしまうと、家の損傷が生じた際に壁紙など建築時に使用した材料が分からなかったり、点検や補修が高くついてしまうかもしれません。
そうしたリスクを避けるためにも、その会社が健康的な経営状態であるかも気にしておく必要があります。
街の人口が減っている中、地元の工務店がこれから何十年も経営できるのか不安でした
地元だから何かあった時の対応が早そうで良いんだけどね
倒産されたら元も子もないよ
セキスイハイムは親会社である積水化学工業が1,000億円の資本金を持つ大企業であり、世界で最も持続可能性の高い100社にも6年連続で選出されています。
このランキングはカナダのコーポレートナイツ社が世界のあらゆる業界の大企業を対象にして、持続可能性を評価し上位100社を選出しているものです。
日本の企業だと他にコニカミノルタ、エーザイ、リコーがランクインしています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
セキスイハイムの建売は、全くと言っていいほど建売特有の安っぽさが無く(実際安くないしね…)、耐久性やアフターサポートが超一級品の安心して長く住めるお家です。
また、建売だとたくさんの家具や太陽光パネル・蓄電池まで付いてきて、おトク感満載です。
注文住宅は確かに夢がありますが、建売のコスパの良さを知らずに家づくりを進めてしまうのは建売に住んでる身から言わせてもらうと、非常にもったいないと思います。
セキスイハイムの建売は日本各地にたくさんありますので、ぜひ一度、内見してみることをおススメします。
北海道内に建築予定の方限定ですが、セキスイハイムのご紹介が可能です
紹介を受けると大幅な値引きがもらえるので、興味のある方は下記のページをご覧ください
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