こんにちは、セキスイハイム建売オーナーのcharicoです。
今回は建売を内見する時のチェックポイントについてまとめてみました。
内見できることは建売の大きな強みの一つです。
注文住宅ではメーカーによって完成予想住宅のモデリングを作成してもらえるでしょう。
しかし、モデリングはあくまでモデリングであり、日当たりや騒音など感覚的なものを確認することはできません。
また、間取りやカタログの寸法値だけでは本当に自分に合っているのかも分かりません。
このように注文住宅では完成してみないと分からないことが多くあります。
だからこそ、注文住宅を建てた人の後悔口コミには「生活してみると不便な間取りだった」や「要らないところにお金をかけすぎてた」など、こんなはずじゃなかった系の書き込みが散見されるのです。
建売は内見をして、実際に自分の目で見て感じて、納得をしてから購入をすることができるので、後悔するリスクを最小限に抑えることができるのです。
しかし、いざ内見したとしても見ておくべきポイントを見逃してしまったら全く意味がありません。
その物件の良いポイント、悪いポイントを漏れなく確認することが大事です。
この記事ではそうした内見時のチェックポイントを網羅的にまとめていますので、事前に読んでおくことで、有意義な内見をすることができるようになるでしょう。
コンセントの位置
コンセントの位置は意外と後悔が多いポイントなので最初に紹介しておきます。
みなさんが今住んでいる場所では、どこに、いくつコンセントがあるでしょうか。
また、それぞれのコンセントをどのような目的で使用しているでしょうか。
あなたが必要としているコンセントの数、配置を事前によく確認しておきましょう。
後からコンセントを増設することはできますが、壁をはがす必要があり、工事費が高くなるので、最適な位置にちゃんと付いているかをよく見ておきましょう。
もちろん最適な場所にコンセントがなくても延長コードやたこ足配線でどうとでもなりますが、ケーブルがたくさん見えていると見栄えが悪くなります
日当たり
日当たりの良さは実際に見てみないと分からないでしょう。
窓が南向きだったとしても窓の大きさが小さかったり、すぐ向かいに家等の遮蔽物があるかもしれません。
日当たりを確認するためにも、内見は天気の良い日の日中にするようにしましょう。
窓からの景色
リビングに大きな窓が付いていても日当たりが良くても、カーテンを閉めたままでは意味がありません。
それでは壁であるのと同じです。
南向きの大きな窓が立派でも常にカーテンがかかっているお宅をよく見かけます。
内見する際には窓から見える景色をよく見ておきましょう。
その窓は本当にカーテンを開けっ放しにできるでしょうか?
人目を気にしなくても大丈夫でしょうか?
日当たりと同じく実際に内見しないとよく分からないことですので、よ~く見ておいてください。
とはいえ最近は性能の良い目隠し用ミラーフィルムも売っているので、至近距離でなければカーテン無しでも外からの視界を遮ることができます
周囲の環境
基本的に建売は大きな区画の中に複数の物件がまとめて売られていることがほとんどです。
そうした物件は同年代の人が入ってきやすいですし、ほぼ同じタイミングで入居されます。
また、子供の年齢や収入なども似通っていることも多いため、交友関係も広げやすいかと思います。
しかし、検討している建売が1~2件の小規模で売られている場合は、建売以外の人たちとのつながりが深くなるため、家の周囲の環境をよくチェックしておくことが重要です。
・周りに子供がいる家がどれくらいあるか。
→今どきの子育てに理解がありそうか。子供の友達候補がいそうか。
・建物やお庭が汚い家がないか。
→汚い家は問題のある変わり者が多い。
・古い家と新しい家がどのくらいの割合であるのか。
→古い家ばかりだと地元ルールが濃い可能性が。
騒音
閑静な住宅街であれば一日中静かかもしれませんが、交通量の大きな道路など騒音の発生源が近くにある場合には、交通量の多い時間帯に内見して音が気にならないかをチェックしておきましょう。
また、外からの音だけでなく、他の部屋からの音漏れ具合についても確認が必要です。
テレビの音や話し声、足音などがどれくらい響くのかを確認できるよう2人以上で内見に行って、一人が音を出して一人が音の大きさを確かめてみましょう。
騒音は防ぎずらいので、ストレスの原因になりがちです。
特に平屋や吹き抜けはリビングの音が他の部屋に伝わりやすいので、しっかりチェックしておきましょう。
価格を抑えるために壁材を薄くしているなんてこともあり得るので
絶対に要チェックです!!
ずっと耳をふさいで生活するわけにもいかないからね、、、
キッチンの高さ、通路幅
キッチンは毎日使うものなので、使い勝手の良さは非常に大事です。
あまりに低いと腰をかがめて料理することになりますし、高すぎると腕を持ち上げるので肩が凝ります。
キッチン高さの考え方は「身長÷2+5cm」と言われています。
身長が160cmなら160÷2+5=85cmの高さが最適になります。
しかしこれはあくまで目安であり、腕の長さなどでも変わりますので、キッチンメーカーの展示場で自分に合う高さを事前に確認しておくことが大事です。
通路幅については、キッチンを何人で使用するかで考えます。
一人で使用することがメインでしたら80~90cmの幅で十分ですが、複数人で使用する場合は一人当たりの占有幅が大体50cm程度なので100~110cmあれば十分すれ違うことができ快適に使うことができます。
洗面台の高さ
こちらは一般的に「身長÷2」の高さが最適とされています。
身長160cmなら160÷2=80cmになります。
キッチンであれば夫と妻のどちらがメインで使用するか大体決まっているので、より多く使う人の身長に高さを合わせればいいですが、洗面台はみんなが使うものであるため、お互いが気持ちよく使える高さを検討する必要があります。
こちらについても、洗面台メーカーの展示場で自分たちに合う高さを事前に確認しておくことが大事です。
廊下の幅
一般的な住宅は尺モジュールという1尺=約30cmで設計されており、廊下幅は3尺=約90cmで設計されていることが多いようです。
しかし、90cmというのはあくまで柱間の距離で実際の壁と壁との間は約78cmとなります。
ケガや病気で車いす生活になった場合を想定すると、車いすの幅はJIS規格で大きなタイプでも70cmと決められていますので、78cmあれば一応は通ることはできます。
但し、車いすの幅的には通れても車いすを自分で漕ぐとなるともう少し幅が広いほうが快適に通ることができるでしょう。
水回りの型番
キッチン、お風呂、洗面台、トイレなどの水回りの商品については型番と写真を押さえておきましょう。
浄水機能や自動お掃除機能などは型番が分かっていれば、内見を終えてからゆっくり調べることができます。
しかし、同じ型番でも天板や水栓はオプションである場合が多いので、どの種類を使っているか分かるよう写真も必ず撮影しておきましょう。
収納スペース
意外と見落としがちand軽視しがちなのが収納スペースです。
建売は特に延床面積が比較的狭いということもあり、あまり収納が考えられていないことが多いですが、十分な収納が無ければ物が生活スペースに溢れてしまいます。
もし、あなたが住宅メーカーのパンフレットに載っているようなスッキリとした清潔感のある広々としたリビングに憧れがあるのであれば、十分に収納を確認しておくことが大事です。
子供がいるとベビーカーなどの子供関係の物が増えますし、スキーやキャンプなどのような家族で楽しむための道具も増えていくことでしょう。
想定外の物がどんどん増えていくことが考えられるので、現在必要としている以上の収納を確保しておくと安心です。
我が家は鬼のように収納スペースが付いていました(笑)が、日々、感謝しかありません
十分な収納は生活スペースを広くしてくれますので、普通サイズのLDKでも開放的に感じます
家具、家電の設置スペース
家具、家電については予めサイズを測っておいて、どの位スペースをとるのかを確認しておきましょう。
内見時は部屋が空っぽだったりするので、いくらでも置けるんじゃないかと錯覚してしまいますが、建売は基本的に小さめの家ですので、それはあくまで錯覚です。
内見時に配置のイメージを付けておかないと、住み始めた後に「こんなに狭かったのか~」と後悔することになりかねません。
特に、冷蔵庫や洗濯機については扉が開く向きや搬入可能幅についても要チェックです。
家の間取りによって左右のどちらに開いたほうが都合が良いのかは変わってきますし、幅については通路や扉が小さいとそもそも搬入することが出来なくなってしまいます。
いつか買いたい家具家電もカタログでサイズをチェックしておくと良いと思います
ロボット掃除機置き場
最近の家電版三種の神器の一つに数えられているロボット掃除機ですが(ちなみに残り二つは全自動洗濯乾燥機と食洗機です)、採用されている方も多いことでしょう。
一戸建てとなるとアパートよりも倍ほど延床面積が広くなるので、掃除機掛けの手間も倍になります。
さらに、最近のロボット掃除機は水拭き機能も備えてあったりとますます魅力的になり、今後はより普及していくことでしょう。
そこで問題になるのがロボット掃除機の置き場になります。
ロボット掃除機の置き場はある程度広いスペースが必要となりますので、事前に検討することがおススメです。
ちなみに我が家はリビングや廊下など目立つところには置きたくなかったので、パントリーに置いてます。
駐車場、庭のスペース
駐車場は車を何台停められるかを確認しておくことはもちろんですが、洗車が好きな方だったら高圧洗浄機が使える幅があるかなど実際の利用の仕方を考えておくと良いと思います。
また、お庭については人工芝を敷いて子供を遊ばせたり、物置を置いたり、家庭菜園をしたりと色々な用途が考えられるので、こちらについても利用方法と必要なスペースを予め検討しておくと良いでしょう。
動画を撮る
内見時は写真をたくさん撮られるでしょうが、おススメは動画です。
写真はどうしても撮り忘れがありがちで、すべての場所を漏れなく撮るのは難しいと思います。
また、アングルも固定されるので内見したときのイメージと異なって感じる場合もあります。
広角レンズやパノラマ機能を使っていれば画面が湾曲してしまうのでなおさらです。
動画であれば、途切れなく様々なアングルから自分が見たままの場面を記録しておくことができますし、撮りっぱなしにして内見すれば撮影漏れも最小限に抑えられるでしょう。
まとめ
建売の購入は早い者勝ちの世界です。
完成直後のオープンハウスなどで即決することができれば、購入できる確率がぐっとあがるでしょう。
しかし、家という人生最大の買い物を即決することは事前の準備無しではあまりにも危険ですので、しっかりとした下調べと内見時のチェックをした上で判断するようにしましょう。
ちなみにこちらの記事では建売を安く買うコツと建売の探し方についてご紹介していますので、併せてご覧ください。
コメント